始めに
ういっす、まんじです。
今回はフリーランスエンジニアの現実5選てきなやつを書きたいと思います。
*この記事で書いてるのは準委任契約のウェブエンジニアの場合です
フリーランスエンジニアの現実14選
現実1. 即戦力じゃないと基本的に成立しない
案件に参画して環境構築してその日からコード読みながら、仕様や社内文化的に不明な点を質問しながら、タスクを開始できる技術力がないと厳しいです。
例えば、フロントエンドエンジニアでReactを使うプロジェクメインに入ったのに、「すみません!jsxってなんですか?」とかそういう系だったらもう終わりです。
ただ、技術面接の時にそれなりに実力は分かるものなので、実際はそこまで大きな乖離はありません。
いわゆる未経験とか駆け出しエンジニアと繋がりたい系だと無理で、実務で2~3年は特定の技術が深まる労働をしてからじゃないとフリーランスエンジニアにはなりにくいです。
なれたとしても、多分めちゃくちゃ雑務とかテスト系。
基本的には仕事が1人で進めていける状態じゃないと厳しいです。
現実2. サラリーマンより年収が上がる
これは間違いなくて、サラリーマンよりも年収が上がることがほとんどです。
人によりますが、100~200万程度は上がります。
ぼくは200万ぐらい上がりました。
ただ、これはすぐ切ることができる前提であることは忘れてはいけません。
現実3. 現場によってはタイトめなスケジュールなことも多い
「いつまでにこれをやる」というのは正社員でもあると思いますが、フリーランスのほうがそれが多いかもしれません。
正社員はどちらかというと、一緒に長く働く仲間っていうスタンスで、フリーランスは労働力を調達してるっていう認識が合ってる気がします。
フリーランスは純粋な労働力なので、労働力を発揮することを期待されます。
なので、歴10年とかの古参エンジニアでも開発スピードがそこまで早くないとかだと、自分のメンタル的にきつかったり企業側から見切りをつけられる可能性もあります。
現実4. フルリモートで時間もゆるいとかなり自由度は高いけど責任もある
こういった案件はわりとあるんですけど、そういう状況下だと自由はすごく高いです。
ただ一方で管理されないということは、責任も結構あって、ちゃんとした成果物を出せなければ切られます。
ちゃんと8時間労働していたとしても、そういった遠隔だと「成果物が出てこない=働いてない」と認識されてしまうので成果物をちゃんと出す必要性があります。
なので、現場の案件のレベルについていける技術力と実装スピードが求められます。
現実5. 貯金が必要
案件切られて次の案件が見つかるまでの期間は「支出 > 収入」となることが多いので、貯金が必要です。
具体的には2~3ヶ月は働かなくても生きていけるぐらいの貯金があると心の安定が多少なり得られるかと思います。
現実6. 将来への漠然とした不安感は会社員より多分大きい
- 数年スパンの仕事ではないこと
- 微妙なら切られること
- 次の案件が決まる保証がないこと
- 年金系(フリーランスの場合のが確か少ないらしい…そもそも期待していないというのもあるけど)
こういった状況下で働くことになるので、会社員よりも漠然とした不安感のようなものはおそらく大きくなります。
主に原因は「お金」です。
なので、「稼ぐ」っていう強めのマインドセットがないとフリーランスを続けるのは多分厳しいです。
逆に言うと「稼がないと死ぬ」みたいなマインドになれるのがフリーランスの良いところでもあります。
現実7. 複数の収入を持つと月収100万は普通に超えやすい、年収だと1200万
- 週5エンジニアの案件で50~70万
- 自分のビジネスで50~30万
こういった感じの収入配分が普通に可能なので、フリーランスエンジニアで月収100万円に到達するのはそこまで難しくありません。
ぼくも月収だと100万はきらないんですけど、フリーランスの固定労働があるおかげといえばおかげです。
フリーランスの案件は良くいえば安定、悪くいえば跳ねないんですけど、生活費+αぐらいはフリーランスの労働だけで稼げるので心は安定しやすいです。
これが、完全成果報酬の世界に行くと単月で見ると月収-100万とかは普通にあるので、フリーランスエンジニアの労働で最低ラインを確保するのは悪くなさげです。
自分の持っているビジネスの収入が明らかに大きくなってきたら、フリーランスエンジニアを辞めるといいかもしれません。
現実8. フリーランスエンジニアでも技術力は伸ばせる
ウェブエンジニアで案件に入ると、基本的にどこかしらは分からない部分が発生します。
例えば、ぼくはフロントエンドのReactがメインで働くことが多いんですが、実務の案件ではよく分からない箇所はいつもありました。
- OpenSearchのクエリ作成や設置
- Elasticsearchのクエリ作成や設置
- APIサーバーの使ったことがないORMの書き方
- フロントエンドでもコードレビューで指摘が入る箇所
- フロントエンドのアーキテクチャの違い
- フロントエンドで使ったことがない技術のキャッチアップ
こういった箇所は必ずあるので、そこを読んで理解していったり、タスクで少し関連しそうなら「ここの修正が必要なんですが、修正していいでしょうか?具体的には〜を〜すれば…」みたくやっちゃうと自分の技術力は伸ばせます。
「完全にすべてを完全に理解できる状態」とかであれば技術力が伸びませんが、そもそもそういった場合は月単価でかなりいってる状態だと思うので、技術力が伸びないとかを心配する必要はなさげです。
現実9. ハズレの現場と当たりの現場の差が激しいと思われる
正社員でも同じですが、現場の当たりとハズレの差は激しいと思います。
ぼくは今まで、ベンチャーでインターンと上場企業で正社員とスタートアップでフリーランスでエンジニアをやったんですが、以下のような感じでした。
- ベンチャー: モダンで技術力が伸ばせる環境、ややきつい
- 上場企業: レガシーで技術力が伸ばしにくい環境、めっちゃゆるい
- スタートアップ: モダンで技術力伸ばせる環境、元GAFAMやメガベンチャー率が80~90%
ただ、フリーランスの場合は明らかに違うと確信した場合、働きつつ別の案件を探すとかでも良いような気がします。
すぐ移動できるのはフリーランスの良さです。
現実10. 自分の得意な技術ベースで仕事を探すことになる
例えば、Reactが得意というか1番書けるなら、Reactベースで仕事を探すことになります。
悪くいえば、自分の今できる部分で仕事を探すことになって、良くいえば、得意な部分で仕事を探すので案件に入ってからのキャッチアップが楽です。
ちょっと上に書いたように、技術力をちょいちょい拡張していくと、応募できる案件の幅はとてつもなく広がります。
たまにフリーランス界隈だと「今あるスキルの切り売り」みたく言われることもあるんですけど、案外そうでもありません。
また、今のスキルを売っていると当然そのスキルの習熟度は上がりますし、経験年数の実績も増えるので、いわゆるカンストというかアッパーあたりになったらいろいろ考え始めれば良いと思います。
ただ、そこまでいくことはほぼなさげです。
現実11. 週3~4とかで働くと、週5労働に戻れなくなる
これはぼくの体験談なんですけど、一回労働を週3~4とかにしちゃうと、「週5働くとかまじで無理すぎるだろ…」みたいなマインドになります。
冷静に考えると週5でコンスタントにずっと働くってヤバいなと思うんですけど、その冷静に考えるとウンタラみたいなことに気付いてしまいます。
もう少し深掘りすると、スケールしない労働を週5でやるのは体力的にも機会的な意味でも収入的な意味でもきついなと思ってしまうことに気付いてしまいます。
期間を決めて、ある結果を得るために週5で労働するとかは良いと思うんですけど、、、という主張でした。
現実12. 書類が経歴が強いと通りやすい
ちょっと話が現実1らへんに戻ってきてしまったんですが、書類の経歴が強い人はやっぱりフリーランスの案件に通りやすさが強いです。
- 元メガベンチャーでエンジニア
- 元GAFAMでエンジニア
- 高学歴
- 英語ができる
- 目を引くような特殊な経歴
こういった経歴があると、やっぱり書類が通ります。
どこの業界も正社員も同じだとは思いますけど、なんだかんだで経歴というか実績風なものがあるとやりやすいです。
逆に言うと、「今の活動が将来の経歴や実績になるか?」というのは意識したいところです。
収入に合わせてその労働から技術力と実績や人脈的なものまで稼げるかを意識したいところかもしれません。
未来がもっと楽になります。
現実13. 案件は減るけど、地上移住や海外移住ができる
フリーランスエンジニアだと案件は減りますが、地方移住や海外移住ができます。
地方移住だとあんまり案件の数は減りませんが、海外からだとめちゃくちゃ減ります。
でも、そういったことも可能なのがフリーランスのエンジニアです。
ちなみにぼくは海外移住しています。
現実14. 正社員と違ってフリーランスのほうがやっぱりちょっと孤独(?)
案件とその現場次第なんですけど、正社員に比べると少しだけ孤独感や疎外感を感じるかもしれません。
これは人によりけりな感じ方次第な部分もありますし、あとは現場次第です。
まとめ
フリーランスエンジニアの現実を列挙してみました。
個人的にはフリーランスエンジニアはデメリットよりもメリットのほうが大きいように思えます。
どちらかというと、個人で生きていきたい風なテイストが強い人はフリーランスエンジニア向いていて、わりとまったり安定した人生を生きたい人は正社員のほうが向いてそうです。
いきなりフリーランスエンジニアから始めずに、副業で自分の時給単価を把握して、貯金ができたりなんか社会的信用が必要な契約とかが終わったらフリーランスとかもありかもしれません。
ぶっちゃけ、エンジニアしてるなら正社員だけ脳死でやってるのはもったいないとも思います(GAFAMとかメガベンチャーっぽいところで働く場合を除いて)。
ということで、終わり。